インターンシップのPDCAサイクルと、企業メリットとは?
2021年10月、高校生インターンシップの受け入れを実施いたしました。
入社希望者の会社見学会は毎年行っておりますが、インターンシップは6年ぶりとなるため、受入計画から実施までほぼ0からのスタートとなりました。
弊社のインターンシップの大まかな流れは、会社説明→業務体験→ディスカッション等となっており、各Gr専門スキルを有した人材が担当する<プロジェクト型>スタイルです。
事前打ち合わせの際は、“当社のことを知ってもらいながら、生徒の皆さんが楽しく職場体験が出来るようにサポートできれば…。”というようなスタンスでしたが、それでは弊社の企業内容を知るだけに留まり、印象に残らない単なる体験のみとなり、実のある学習にはつながらないのではという問題が顕在化しました。
そしてその問題を解決するために【どうすれば印象深い体験になるか?】という点に着目し、『目的の明確化』を理解してもらうことが重要であるという結論に至りました。目的(インターンシップ実施の意義)を明確にし、それぞれの業務ごとゴールまでのモチベーションを維持し、実際に作成したものを一連の流れで稼働させることで『達成感』を得ていただくことが、印象深い体験につながるのではと考え、日々内容について議論してまいりました。
弊社の業務は専門的な技術や知識が必須となるため、実作業に触れることは不可能となりますが、簡易的な入力用プログラミング体験からテスト原稿の入力…校正作業までの実作業に近い形式で体験して頂ける計画を立てることが必要でした。この時点では、企業側の負担が多く、デメリットが目立っているように見えますが、その中で、一つ大切なメリットを掴むために意識したことがあります。
それは、担当メンバーに若手社員を起用し、テストデータや原稿の作成、生徒の皆さんの補佐までを担当することで自社の社員教育の一環とすることが出来たことです。インターンシップを通し、普段の業務がどのように構成されているか、また、どういった流れで自分の役割がどのように重要なのかを客観的に省みることができ、さらに弊社のBPO業務について再度深く考えてもらう良い機会となりました。『考える』ということを生徒のみなさんに伝えることを通して自分たちも学ぶことが出来たため、インターンシップは弊社にとっても「若手社員の育成」という大きなメリットとなり、有益な制度であると実感をいたしました。
余談ではありますが、参加された生徒の皆さんが元気で高校生らしく、また、プログラミングの知識やパソコンにとても慣れていることに驚きを感じました。今回の経験を活かし、弊社でのインターンシップ制度を今後さらに意義あるものに仕上げていくよう尽力いたします。
佐藤