入力作業ができるまで その③ -プログラム作成-
 2022.11.30

はじめに

その②では「オペレーターが入力しやすい画面構成とは?」についてお話しさせていただきました。今回は「プログラム作成」についてご紹介いたします。前回の記事を見ていない方は、是非前回の記事から見ていただければ幸いです。

プログラム作成とは?

本作業で作成するプログラムとは、画面構成が完了した「(入力)フォーマット」に様々な制御を与える為のプログラムとなります。

入力時のプログラム制御は、当社の品質維持に非常に重要な役割を果たします。そのプログラムを作成するには、専用のプログラミング言語を学ぶ必要があり、入力作業やデータの特性を熟知していなければなりません。その為、「入力作業ができるまで」の工程で一番難しい作業と言われます。

プログラム制御で出来る事

  • 入力値に対するエラー表示
  • 入力値の制御
  • 入力値の自動出力 など

他にも様々なことができますが、今回は主に使用頻度の高い3種類のプログラム制御についてご紹介いたします。

①入力値に対するエラー表示

主に入力値に対して誤入力ではないか?と注意喚起を促す為に使用されます。

「入力内容確認。記載通りならOK」のようなコメントを画面上に表示することで入力者に注意を促します。入力値に問題がなければそのまま入力を進めることが可能です。

②入力値の制御

上記①入力値に対するエラー表示の制御を強化したものになります。

②は誤入力を検知した場合にプログラム制御でその入力値を削除し、強制的に入力前の常態に戻すことができます。

この制御は条件が決まっている場合にのみしか使用できませんが、誤入力防止の為に必須なプログラム制御となります。

③入力値の自動出力

条件により値を自動出力するプログラムになります。主に入力のキータッチ数を削減する為に使用されますが、誤入力防止の為に使用する事もあります。

例えば「使用する」「使用しない」という文字をそのまま入力すると4~5文字入力する必要がありますが、入力値を「使用する」→1、「使用しない」→2とし、「1」の場合は「使用する」、「2」の場合は「使用しない」の文字を自動出力することにより、本来の入力文字数よりも大幅に減らすことが可能になります。

プログラム制御の役割

主に誤入力を未然に防止するチェック機能や、入力を効率的に進める為のサポート機能としての役割を果たしています。入力精度や生産性に直結する為、プログラミングには細心の注意を払わなければなりません。

おわりに

以上、簡単ですがプログラム作成に関して、説明させていただきました。

プログラム作成には、プログラミング言語(命令語や特殊な構文など)※を学ぶ必要があります。習得するのには時間がかかりますが、覚えてしまえば色々なことが出来るようになる為、開発の醍醐味であると筆者は感じております。 

※当社の入力プログラムは、古いタイプのプログラミング言語(英語に近い構文)で作成されます。

この記事を読んで少しでも興味を持った・参考になったと感じていただけると幸いです。

加藤

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